食の真実をドキュメントした2つの映画が間もなく公開されます。
アメリカ映画『フード・インク』とオーストリア映画『ありあまるごちそう』
« 2010年9 月 | メイン | 2010年11 月 »
食の真実をドキュメントした2つの映画が間もなく公開されます。
アメリカ映画『フード・インク』とオーストリア映画『ありあまるごちそう』
投稿情報: 23:31 カテゴリー: 〈コラム〉ガーデンデザイン | 個別ページ | コメント (0)
| リブログ (0)
10月23日、秋晴れ、
第2回 『セシリアのパーマカルチャー・ライフガーデン教室』が開かれました。
午前中はアウラで、セシリアのオーストラリア帰国報告と、
前回に続きアウラづくりの実践編です。テーマは「正しいものを正しい場所に」
まずはスライドレクチャーで見るオーストラリアのシュタイナー学校の様子や
コンポストのお話。コンポストの発酵熱を利用して作った
コンポストシャワーに感激! コンポストは土をつくるだけでなく、
いろいろな使い方があることを知りました。
今後レモンでもコンポストエリアを作るため、
それについての話も交えながら進められました。
そして次はいよいよアウラ改善!
前回のワークテーマ「観察力を養う:問題を見つけ、解決する」で見付けた
アウラの良い点、変えた方がよいと思われる点を踏まえながらの実践編です。
今回は「窓辺をもっと心地よく」をメインにしたワークでした。
アウラには東向きのサンサンと太陽の降り注ぐ窓辺があります。
その気持ちよさをもっと気持ちよく、
まずは元気のない植物をガーデンに戻し、元気な植物に植え替えです…
新しいプランターを用意して、レモンから運んだ栄養たっぷりの土と元気な植物を植えます。
植え替えの途中でバッタに出くわしたり、土から元気なミミズが顔を覗かせたりと
室内なのにまるで庭で仕事をしているようでした…! 同時進行で窓横の換気扇も
黒から白へと塗り替え。悪目立ちしていたのも統一感が出て、居心地よさがアップしました。
Before…
and After!
アウラのなかにカフェのようなコーナーが、
ここでお茶を飲みながら、本を読みながら過ごしたい、そんな窓辺になりました。
布の丈がちょっと足りなかったけれど、ここは次回に改善。
この素敵な窓辺には、レモンとつなぐ食べられる植物と
蔓バラとアスパラを植え、春にはバラが窓のフチを彩り、
アスパラの繁りが陽をさえぎるようなデザインをセシリアは考えています。
カーテンも仮で付けていたナイロン製の無機質な白から、インド綿の柔らかい
オフホワイトに変えて完成です。同じ白のカーテンでも、色のトーンや素材だけで
まったく別の印象になります。 午前中のワークはこれで終了。
毎回、楽しみなランチ! 体力勝負の、午後のワークに向けて準備です。
今日のランチはベジタリアンのお寿司、太巻きとお稲荷さん、そしてちらし寿司。
いつもながら青木さんのおいしいお料理には、みんな大満足です!
久しぶりのレモンは、すっかり秋の気配。
午後のワークはまずコンポストエリアについて、フィル・キャッシュマンさんから
レクチャーを受けます。
コンポストとはなにか、どういうものがあるのか、
レモンに作るならどんなものがいいかを話し合いました。
コンポストエリアをつくる場所は、陽の当たらないところがいいのだそうです。
続いて、ガーデンの作業を進めます。まずは、どんどん道作りから。
穂田さんとフィルさんが、小道のフチに使う竹をどんどん切っていきます。
竹を埋め込んでいく作業と、ガーデン部分の土ならしと足場作り。
土が平らになったら種蒔きをします。
前回のワークショップで残ったレンゲの種をまきました。
大きい!そしてとっても重たいです。
この切り株はセシリアのつくるアーティストガーデンで使います。
セシリアのガーデンは、キーホールガーデン、大きい丸太はイスとして使います。
丁度良い高さと大きさで、みんなが代わる代わる座り心地を確かめます。
いい感じです、ここで一休みして…ガーデンに座る空間が生まれると
不思議と居心地がよくなります。まるで、インテリアのようです。
キーホールガーデンには、さっそく球根を植えました。
春になるピンク色の百合が咲くはず、、、
キーホールガーデンは、手を伸ばす範囲でガーデンの世話をすることができるように
考えられた庭のデザインとか、、、どんな庭になるのか、完成が待ち遠しいです。
キーホールガーデンについては、こちらを参照してください!
http://www.thinktheearth.net/jp/thinkdaily/report/2002/03/rpt-05.html#page-2
一通りの種蒔きと片づけを済ませて今日のワークは終了!とっても楽しい一日でした。
人手が多い分進み具合も早いので、どんどん出来上がっていくガーデンの様子に吃驚します。
最近では涼しさがどんどん肌寒さに変わり、日が暮れるのも早くなってきました。
レモンに来る度に季節の変化に気付きます…
来月のワークショップではまた少し寒くなりそうですが、
皆さんと元気に作業できますように!
ありがとうございました。
by misato.m
前回の〈コラム〉ガーデンデザインでご紹介したエディブル・スクールヤードを紹介した翻訳書『食育菜園 エディブル・スクールヤード』http://www.pebble-studio.com/edibleschoolyard.htmがきっかけとなって、私たち菜園学習研究室 シード・アンド・グロウでは、カリフォルニア州で行われている菜園学習の取材を続けています。そのなかから今回は、エディブル・スクールヤードのある同じバークレー市のルコンテ小学校の学校菜園を紹介したいと思います。
このルコンテ小学校は、メキシコ人移民の子どもたちが多く通う小学校。スペイン語が日常的に話されていて、むしろ英語圏の子どもの方が少ないぐらいで、アメリカの多様な民族が共に暮らす社会の一面を垣間見る思いがしました。ここの学校菜園は始まってまだ5年ぐらいですが、大きな成果を出していました。子どもたちの栄養教育の一貫として「食べものは、どこから来るのか」を学ぶことをバークレー市全体で支援・指導していることから、学校菜園は今やバークレー市の幼稚園から大学まで、学校に図書館があるのが当たり前のように、ごくごく普通に存在し、そこでは教室で学ぶのと同じ様に菜園授業が行われています。
ルコンテの学校菜園は、校舎と校舎の間のスペースをうまく利用する形で作られていました。そう広くはありません。幅5m×長さ20mぐらいの細長い菜園ですが、そのなかには、道具小屋、集会場、コンポストエリア、鶏小屋など、狭い敷地ながら必要なものがうまく配置されていました。この畑は教室からもよく見えるので、子どもたちは自分たちが育てている野菜や、世話をしている鶏たちを日常的に観察することができます。コケコッコーと鳴く鶏は、学校生活の一部として大切にされていました。
そして、菜園を管理し、菜園クラスで教えるのは教師ではなく、市の教育委員会が派遣するガーデン・ティーチャーです。ルコンテ小学校のガーデン・ティーチャーは大学の農学部を卒業し、児童教育にも興味を持っているべンさん。彼は子どもたちにファーマー・べンと親しみをこめて呼ばれ、高学年の生徒たちにとってはよき兄貴分のような存在、先生に話せないことでもジョンには相談したりと、学校生活にすっかりとけ込んでいました。
取材したのは3月、一年生の授業が行われていました。毎年3月は全学年、マメ科植物の窒素固定についてを学びます。マメ科植物を緑肥として育てたり、野菜と一緒に育てることによって、化学肥料を使わなくとも野菜がよく育つことを、学年に応じたカリキュラムを組みながら教えます。根粒菌がマメ科植物のどこに付 いて、どんな働きをするのか、絵を描いたり、実際にガーデンで豆を育て、味わい、観察しながら子どもたちは豆がすごくパワフルな植物で、食べることでそのエネルギーを体に取り入れることができることを体験的に学んでいました。ルコンテ小学校の学校菜園を取材して感じたことは、学校菜園は校庭の中にあることがとても大切だということです。菜園は身近な場所にあってこそ、生活の一部になるからです。
ところで、バークレー市では学校菜園をすべての学校に義務づけていますが、 それによって何がいちばん変わったかを聞いたところ、「子どもたちの食べものに対する意識」が最初にあげられました。アメリカの子どもたちを取り巻く食環境は深刻で、低年齢層での糖尿病、成人病の発生率が高く、社会問題にもなっています。その背景にあるのはポテトチップスとコーラなどで食事を済ませる子どもが多いことや、家族が一緒に食事をする機会のない家庭環境です。そうしたなかで、学校菜園が子どもたちにもたらしたことは、「食べるものは自分たちで育てることができる」という意識だと、ルコンテ小学校の先生は話していました。これは、実はとても大きな意味があると思います。また学校菜園は、教室では全く目立たない子が、菜園では思いがけない力を発揮する場所でもあるとも話していました。穴堀が好きだったり、植物の世話が上手だったり、と教師が気づかない子どもたちの資質や輝きを私たち大人が見失わないために、菜園が大きな力になっているのです。
(Text by Hiroko Horiguchi http://www.seedandgrow.net photo by Keisen Jogakuen University + Hiroko Horiguchi)
投稿情報: 13:33 カテゴリー: text by Hiroko Horiguchi, 〈コラム〉ガーデンデザイン | 個別ページ | コメント (0)
タグ: 学校菜園 菜園学習 エディブル・スクールヤード バークレー 菜園学習シード・アンド・グロウ
| リブログ (0)
7月に最初のレモンガーデンづくりが始まり、
これまでさまざまな人々がレモンに参加してくれました。
今回は、ガーデンワークに励む人たちのたくさんの笑顔をアップしました。
そして次回は、いよいよ来週、
『第2回 セシリアのパーマカルチャー・ライフガーデン教室』
での再会と新しい出会いを楽しみにしていま〜す。
10月23日の土曜日、10:00スタート。
プログラムの詳細は、間もなくアップします。
葉山のパーマカルチャー・ビルダーのフィルさん↓
も参加しますよ〜
土と植物の世界では、私たちが子どもだった頃から、何ひとつ変わっておりません。
これは、ほっとすることです。
(text and photo by Hiroko Horiguchi)
食べる野菜、観る野菜、感じる野菜
畑は四角でなくてもいいと思います。
カリフォルニア、バークレー市にあるキング中学校の学校菜園
『エディブル・スクールヤード』の畑のひとつは円(まる)でした。
たくさん育てることが目的でなかったら、三角だって、円だっていいですね。
エディブル・スクールヤードでは、子どもたちに自由に畑のデザインさせていました。
この写真は、サヴォキャベツと紫キャベツを一緒に育てています。
農薬も化学肥料を使わずないで美しくキャベツを育てて、収穫して、料理して、
美味しくいただく。
そうゆう授業がここでは行われています。
そしてもうひとつ。スクールガーデンの植物を使って、子どもたちが地面に
絵を描きました。実はこれは必修科目の美術とガーデンワークを統合した
90分授業の一コマがガーデンに残っていたものです。
自然界の植物の美しい形や色に親しむ授業を、美術の先生が子どもたちを
ガーデンに連れ出して行ったのです。
自然の色の美しさを教室で教えるより、実際に自然の中で教えた方が、
子どもたちの興味は100倍になります。
素材になった植物とそんな風に遊びながら親しむと、植物の名前も自然に覚えて、
決して忘れることがありません。教科書で何度見ても覚えられないのに、
不思議です。
「美しい」と感じる世界は学びにとても大切な要素、とエディブル・スクールヤードは
教えてくれます。作品は枯れたらこのままコンポストになって、
土に還っていくことを子どもたちはよく知っていました、ゴミじゃないってことを。
(text and photo by Hiroko Horiguchi.)
Edible Schoolyard http://www.pebble-studio.com/edibleschoolyard.htm
投稿情報: 23:09 カテゴリー: text by Hiroko Horiguchi, 〈コラム〉ガーデンデザイン | 個別ページ | コメント (0)
タグ: エディブル・スクールヤード Edible Schoolyard 学校菜園 バークレー アリス・ウォーターズ 菜園学習シード・アンド・グロウ
| リブログ (0)