食べる野菜、観る野菜、感じる野菜
畑は四角でなくてもいいと思います。
カリフォルニア、バークレー市にあるキング中学校の学校菜園
『エディブル・スクールヤード』の畑のひとつは円(まる)でした。
たくさん育てることが目的でなかったら、三角だって、円だっていいですね。
エディブル・スクールヤードでは、子どもたちに自由に畑のデザインさせていました。
この写真は、サヴォキャベツと紫キャベツを一緒に育てています。
農薬も化学肥料を使わずないで美しくキャベツを育てて、収穫して、料理して、
美味しくいただく。
そうゆう授業がここでは行われています。
そしてもうひとつ。スクールガーデンの植物を使って、子どもたちが地面に
絵を描きました。実はこれは必修科目の美術とガーデンワークを統合した
90分授業の一コマがガーデンに残っていたものです。
自然界の植物の美しい形や色に親しむ授業を、美術の先生が子どもたちを
ガーデンに連れ出して行ったのです。
自然の色の美しさを教室で教えるより、実際に自然の中で教えた方が、
子どもたちの興味は100倍になります。
素材になった植物とそんな風に遊びながら親しむと、植物の名前も自然に覚えて、
決して忘れることがありません。教科書で何度見ても覚えられないのに、
不思議です。
「美しい」と感じる世界は学びにとても大切な要素、とエディブル・スクールヤードは
教えてくれます。作品は枯れたらこのままコンポストになって、
土に還っていくことを子どもたちはよく知っていました、ゴミじゃないってことを。
(text and photo by Hiroko Horiguchi.)
Edible Schoolyard http://www.pebble-studio.com/edibleschoolyard.htm
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