レモンの初春・ガーデンワークは、
1月10日、成人式に行われました。参加メンバーは、大人10名
キッズ3名の13人でした。
前夜に雪が降り、レモンは真っ白の雪景色、そのなかで梅の花が早くも
咲き始めていました。周囲の市民農園や果樹園を散策すると、
野菜やみかんもすっぽり雪に包まれ、
はじめて見る雪のなかのレモンの庭にみんなうっとりです。
寒い朝でしたが、CLCAの生出さんが、お茶を用意してくれました。
穂田さん製作のテーブルに並んだカップの可愛いこと!
ガーデンティーチャーにパーマカルチャリストの
フィル・キャッシュマンさんを迎え、
畑の養分が流れ出ないようにするためのスエルづくりを行いました。
このスエルづくりは、Aフレームと呼ばれる水平器を使い、
土地のおおよその同じ高さを見つけながら、その点を結び、
スエルをつくるラインにマーキングし、そして幅30センチ、深さ30センチほどの
溝を掘り、掘った溝にウッドチップを入れて、もとの土地に戻していくというもので、
掘り上げた土は海側に積んで、そこは野菜やハーブを植える苗床になります。
このスエルの詳細については、後日、フィルさんの詳しい説明をアップしたいと思います。
Aフレームづくりは、まずフィルさんが見本をひとつつくり、その後、参加者がつくりました。
土地の水平を探すAフレームは、古代人たちも使っていた道具だそうです。
これを使って古墳もピラミッドもつくっていたのかもしれない、そう想うと、なんだか
ワクワクしてくる!
フィルに教えてらったとおり二つ目を製作中
出来上がったAフレームをガーデンに運ぶ英太郎君、う〜ん、どこかで見たことの
あるような風景?! ゴルゴタの丘ではありませんが〜
さっそくAフレームを使って計測。スエルをつくりたい方向にAフレームを置き、
水平の場所を探していきます。それにしても不思議です。この道具を使えば、どことどこを
結べば水平かがわかってしまう。子どもと大人が一緒に不思議の世界を体感します。
お母さんと一緒にレモンに初参加してくれた、のりかちゃんとまゆちゃんの姉妹ふたりも
とても一生懸命働いてくれました。鍬を振るっての穴掘り作業は、3年生、5年生とは
思えない、なかなかの腕前でした!
掘ります! どんどん掘ります! みんなで気持ちを合わせると、
あっという間にできてしまいます。これにはいつもながら感心してしまいます。
一致協力は、ガーデンワークの醍醐味です。
この溝が上から流れてきた雨水を受け止めます。
英太郎君が太ミミズを見つけました。ミミズは、野菜畑のなかにそっと埋めました。
“ミミズさん、液肥をいっぱいつくってね”
掘った穴をウッドチップで埋め、少しこんもりさせます。
スエルひとつ完成! これをあと2つつくる予定。英太郎君がスエルで盛り上がった
道に石を積み、階段をつくりました。なかなかの出来映えです。
おつかれさまでした! 知力と体力をバランスよく使ってつくるパーマカルチャーを
ベースにしたガーデン作業は、充実感いっぱいです。フィルさんの話では、大雨の日に、
降った雨水は、このスエルに流れ込み、地中に栄養分と一緒に留まり、長い年月の間に、
そこが生命ゆたかな泉になるかもしれない。すごいな〜
わたしたち人間は、自然を簡単に壊してしまうけど、
自然を創り出すこともできるんですね。自然を守ること、自然を生かすこと、
そしてもう一歩、自然とのつきあい方を進めてみると、
自然の律動に沿いながらを新たな自然を創り出すことも人間は出来る、
そんなことをおしえてくれたスエルづくりでした。
パーマカルチャーって、知れば知るほど奥が深いですね。
その礎は日本の里山や自然農にあることを知ると、わたしたち日本人が
失ったものは計り知れない、もったいないことです、、、
それにしても、
このスエルがどんな効力を発揮してくれるのか、大雨の日が楽しみです。
Text and photo by Hiroko H.
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